資格取得の流れ
FLOW CHART【ステップ1】
講義(50時間)
厚生労働省が定める研修力リキュラムに基づき、喀痰吸引・経管栄養に必要な基礎知識を50時間の講義(約7日間)で学びます。講義中も喀痰吸引・経管栄養を行う際に必要な器具や、シミュレータ(訓練モデル)を用いて喀痰吸引・経管栄養の実施手順をしっかりと学習します。
【ステップ2】
筆記試験(認定評価)
講義で学んだことを確認するために筆記試験(四者択一式)により、知識の習得を確認します。合格基準に達しない受講者に対しては、再試験を行います。合格された方は、演習に進むことができます。
【ステップ3】
シミュレーター演習(認定評価)
筆記試験合格者に対して、喀痰吸引、経管栄養及び救急蘇生法の演習を行います。シミュレーター(訓練モデル)吸引装置等を使用して、下記カリキュラムに示す行為の種類ごとに所定の回数を行います。各行為について講師の評価を受け、国の「喀痰吸引等研修実施要綱(平成24年3月30日)」に定める「基本研修(演習)評価基準」の手順通りに実施できると認められた場合、演習の終了となります。
【ステップ4】
実地研修(病院 or 自施設)
基本研修(講義及び演習)終了後、実地先病院様もしくは所属事業所(法人内他事業所を含む)の利用者様の協力を得て、指導看護師の指導の下で下記力リキュラムに示す行為の種類ごとに所定の回数の実地研修を行います。
※なお、実地研修で指導にあたる指導看護師がいない場合は、当社主催による医療的ケア教員講習会(看護師の指導看護師講習会)を1日間受講(受講は正看護師のみ・別途条件があります)していただきますので、別途通知いたします。
※当法人から実地研修先のご紹介が必要な場合は、実地研修の体制が整っている施設にて、看護師の指導のもとにご利用者様にご協力いただき、所定の研修を行います。実地研修に必要な日数は2~5日間前後ですが、お住まいの地域や実地研修先などにより異なります。
【ステップ5】
修了証書発行について
すべての研修課程を修了した方には、登録研修機関から「喀痰吸引等研修修了証書」を発行します。発行された喀痰吸引等研修修了証書を認定証交付申請書類に添付し、都道府県への認定を受けていただきます。
※都道府県に喀痰吸引等事業者登録をされていない事業所は、認定を受けた介護職員等による喀痰吸引等の行為を業務として実施する事はできません。
カリキュラム
CURRICUKUM第1号研修
第1号研修を受講することで、不特定多数の人に対して「喀痰吸引(口腔内・鼻腔内・気管カニューレ内部)」と「経管栄養(胃ろう又は腸ろう、経鼻)」を実施することが可能になります。
科目 | 時間 | |
講義 | 人間と社会 | 1.5時間 |
保健医療制度とチーム医療 | 2時間 | |
安全な療養生活 | 4時間 | |
清潔保持と感染予防 | 2.5時間 | |
健康状態の把握 | 3時間 | |
高齢者及び障害児・者の喀痰吸引概論 | 11時間 | |
高齢者及び障害児・者の喀痰吸引実施手順解説 | 8時間 | |
高齢者及び障害児・者の経管栄養概論 | 10時間 | |
高齢者及び障害児・者の経管栄養実施手順解説 | 8時間 | |
演習 | 口腔内の喀痰吸引 | 5回以上 |
鼻腔内の喀痰吸引 | 5回以上 | |
気管カニューレ内部の喀痰吸引 | 5回以上 | |
胃ろう又は腸ろうによる経管栄養 | 5回以上 | |
経鼻経管栄養 | 5回以上 | |
救急蘇生法 | 1回以上 | |
実地演習 | 口腔内の喀痰吸引 | 10回以上 |
鼻腔内の喀痰吸引 | 20回以上 | |
気管カニューレ内部の喀痰吸引 | 20回以上 | |
胃ろう又は腸ろうによる経管栄養 | 20回以上 | |
経鼻経管栄養 | 20回以上 |
第2号研修
第2号研修を受講することで、不特定多数の人に対して「喀痰吸引(口腔内・鼻腔内のみ)」と「経管栄養(胃ろう又は腸ろうのみ)」を実施することが可能になります。
科目 | 時間 | |
講義 | 人間と社会 | 1.5時間 |
保健医療制度とチーム医療 | 2時間 | |
安全な療養生活 | 4時間 | |
清潔保持と感染予防 | 2.5時間 | |
健康状態の把握 | 3時間 | |
高齢者及び障害児・者の喀痰吸引概論 | 11時間 | |
高齢者及び障害児・者の喀痰吸引実施手順解説 | 8時間 | |
高齢者及び障害児・者の経管栄養概論 | 10時間 | |
高齢者及び障害児・者の経管栄養実施手順解説 | 8時間 | |
演習 | 口腔内の喀痰吸引 | 5回以上 |
鼻腔内の喀痰吸引 | 5回以上 | |
気管カニューレ内部の喀痰吸引 | 5回以上 | |
胃ろう又は腸ろうによる経管栄養 | 5回以上 | |
経鼻経管栄養 | 5回以上 | |
救急蘇生法 | 1回以上 | |
実地演習 | 口腔内の喀痰吸引 | 10回以上 |
鼻腔内の喀痰吸引 | 20回以上 | |
胃ろう又は腸ろうによる経管栄養 | 20回以上 |
基本研修の概要と注意点
OVERVIEW- 【対象者】
- 学歴や経験などの受講資格はありません。基本研修を受講していない方、全員が対象です。介護福祉士や訪問介護員といった、介護従事者の受講を推奨しております。
- 【形式】
-
- 講義
- 筆記試験(四者択一)
- シミュレーター演習(手技)
- 【時間】
- 50時間以上及び規定回数
- 【免除資格】
- 以下の対象者は、受講が免除されます。
- 実務者研修修了者
- 喀痰吸引等研修基本研修修了者(および2号研修修了者)
- 専門学校等で「医療的ケア50時間及び演習」の終了者
- 【注意点】
- 本研修は、特定者を対象にした第3号研修ではありません。
実地研修の概要と注意点
OVERVIEW- 【対象者】
- プレゼンス・メディカルにて基本研修を修了した方。 もしくは研修免除者で、プレゼンス・メディカルでフォローアップ研修を受講した方が対象です。
- 【形式】
- 利用者様および患者様への実習
- 【時間】
- 各行為ごとに規定回数以上
- 【免除資格】
- 第2号研修修了者で、すでに実地研修を修了している方は受講が免除されます。
- 【注意点】
- 基本研修免除相当の資格を保有している方は、プレゼンス・メディカルにてフォローアップ研修の受講が必要です。なお、他の研修施設等での履修者に限ります。