PAGE TOP

コラム

column

介護施設・保育園・福祉施設・在宅で
最も取得したい研修が喀痰吸引等研修

介護と医療を提供する介護医療院における喀痰吸引等研修の重要性とは
著者/監修プロフィール

株式会社プレゼンス・メディカル 創業会長兼CEO今西和晃
/ Tomoaki Imanisih

医療、健康、教育、環境など、多岐にわたる分野での社会貢献を目指し、プレゼンス・メディカルを設立。日本の医療・介護分野において「技術の革新」をキーワードに、数々の新しいケアプロトコルを生み出し、業界に貢献している起業家である。M&Aやベンチャーキャピタルの分野で多数の事業を手掛け、その経験と知識を活かして、日本の介護業界にイノベーションをもたらすプレゼンス・メディカルを設立しました。
同社のCEOとしても活躍し、研修や喀痰吸引に関するコラムを通じて、事実に基づいた医療的ケアの意義や役割を啓蒙している。その知見は、今後の介護業界の発展に大きく貢献することが期待される。
2014年から500施設以上の施設経営者と直接対面を行い、現場における課題解決に向けた対談多数。公益社団法人 全国老人福祉施設協議会でのセミナーを全国28都道府県で実施。

2022.11.23

介護と医療を提供する介護医療院における喀痰吸引等研修の重要性とは

介護と医療を提供する介護医療院における喀痰吸引等研修の重要性について解説します。

従来看護師や医師など医療系の資格を持つ人にしか行えなかった喀痰吸引や胃ろうの管理、これを介護職員が行うために必要なのが喀痰吸引等研修です。喀痰吸引等研修という研修があることは知ってはいるものの、重要性を認識していなかったり、費用面から躊躇してしまったりと、さまざまな理由で受講できていないという人も多いのが現状です。

医療職の職員が多くいるところでは受講しなくても困る場面は少ないかもしれませんが、在宅医療など常に医療職員がいない状況や、医療行為を行う必要があるものの、夜間などに医療職の職員が少なくなるような場所では非常に重要な講習なのです。

そのような場所の一つとして介護医療院があります。今回は介護医療院における喀痰吸引等研修の果たす役割について見ていきます。

介護医療院とは

 

介護医療院とは

介護医療院は長期的医療が必要でかつその間に介護も必要になる高齢者に向けた施設です。

医療機能と生活施設としての機能を兼ね備えているという特徴があります。通常の介護施設とは異なり医師の配置が義務付けられているため喀痰吸引や経管栄養、酸素投与といった医学的なニーズの高い要介護者の受け入れをおこなっています。

また人生の最終段階である緩和ケアも行なっており、重症の疾患をもつ要介護者であっても必要な医療ケアをうけながら安心して生活できるのが強みです。

介護医療院で介護職員として働くために

先述した通り、介護医療院は通常の介護施設と異なり、医療的なニーズの高い介護者のための施設です。つまり他の施設の介護者と異なり、介護職員であっても一定の医療行為を行う必要が出てくる場面が多いのです。

当然、なんの資格もなくては医療行為はできず、講習などを受ける必要があります。その一つとして医療介護員で働くのに必須の講習として喀痰吸引等研修があります。

喀痰吸引等研修を受けると何ができるようになる?

喀痰吸引等研修はその名の通り介護職員が喀痰吸引をできるようになるために必要な講習です。肺でできた分泌物や外から入り込んだ異物が多く気管内に溜まると、呼吸がしづらくなったり、窒息したりする危険があります。

そのため自分の力で喀痰を外に出すことのできない高齢者では喀痰を取り除いてあげる必要があります。喀痰吸引は吸引チューブを鼻や口から気管に入れて期間内の遺物を吸い出す行為です。

この喀痰吸引は医行為とされており、医療系の資格を持つ人ができる行為となります。介護の資格だけではできない行為となっているため介護職員が行うには喀痰吸引等研修を受けることが必要になるのです。

喀痰吸引等研修でできる行為は喀痰吸引だけではありません。この研修を受けることで、胃ろうや経鼻チューブを用いて外から栄養を与える経管栄養の管理も行うことができるようになります。

介護医療院の介護職員が喀痰吸引等研修を受けるメリット

 

介護医療院の介護職員が喀痰吸引等研修を受けるメリット

介護医療院は医療行為を受けるニーズの高い人が入る施設です。

つまり全身状態がある程度落ち込んだ人がメインの施設ということになります。そういう状況では喀痰を自分で出すことができないという人は当然多くなります。また、胃ろうが必要な高齢者の療養先として介護医療院は重要な役割を果たしています。当然慰労の管理ができなければ介護医療院での業務は大きく制限される形になります。

緊急時の対応についても喀痰吸引は必要になります。

夜間に急に介護者の呼吸状態が悪化することも十分にあり得ます。自分で喀痰を出すことのできない人が多くいるということは夜間に人が手薄になった時に喀痰吸引が十分にできず、痰が気管に詰まって窒息に近い状況になるということも想定しなければなりません。そのような緊急事態に気づいた時にすぐに処置を施すことができないと、介護者の命に関わります。

介護職員の多くが喀痰吸引等研修を受けていればこまめな喀痰吸引を行い、窒息や誤嚥性肺炎といった事態を防ぐことができるようになるのです。

他のフィールドでもメリットの多い喀痰吸引等研修

介護医療院で働いているうちに受講した喀痰吸引等研修は、転職などする際にも非常に有利になります。近年は在宅で、重症の高齢者を見るケースも多くなっています。

介護医療院以外の施設でも普段は元気な人が、肺炎などを起こして急に体調が悪くなり、かつ喀痰が多くなるというケースもあります。喀痰吸引等研修で行える医療行為でさまざまな場面に対応した働き方ができるようになります。

近年の日本は超高齢化社会ですので、この研修を受けた介護職員はますます活躍していくことになるでしょう。

まとめ

今回は介護医療院における喀痰吸引等研修の重要性について解説していきました。

介護必要どの高い介護者の多い介護医療院は喀痰吸引等研修でできるようになった医療行為を生かすのに非常に良い職場です。また高齢化社会の中で喀痰吸引研修の重要性は増す一方です。

働き方や待遇の向上のために有用な喀痰吸引等研修の受講を是非ご検討ください。

Documents・Contact

2025年に向け必要とされている
介護職員の医療的ケア。

2025年に向け必要とされている介護職員の医療的ケア。
介護施設・保育園・福祉施設・在宅で医療的ニーズのある利用者が今後さらに増えています。
利用者が安心した生活を過ごせるように、 喀痰吸引等の資格取得が必要です。
研修予算計画を始め、現場に寄り添った年回計画を策定し、安定的な資格取得の計画をご提案します。