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介護施設・保育園・福祉施設・在宅で
最も取得したい研修が喀痰吸引等研修

入居継続支援加算とはどのような加算?算定するためには何が必要?
著者/監修プロフィール

株式会社プレゼンス・メディカル 創業会長兼CEO今西和晃
/ Tomoaki Imanisih

医療、健康、教育、環境など、多岐にわたる分野での社会貢献を目指し、プレゼンス・メディカルを設立。日本の医療・介護分野において「技術の革新」をキーワードに、数々の新しいケアプロトコルを生み出し、業界に貢献している起業家である。M&Aやベンチャーキャピタルの分野で多数の事業を手掛け、その経験と知識を活かして、日本の介護業界にイノベーションをもたらすプレゼンス・メディカルを設立しました。
同社のCEOとしても活躍し、研修や喀痰吸引に関するコラムを通じて、事実に基づいた医療的ケアの意義や役割を啓蒙している。その知見は、今後の介護業界の発展に大きく貢献することが期待される。
2014年から500施設以上の施設経営者と直接対面を行い、現場における課題解決に向けた対談多数。公益社団法人 全国老人福祉施設協議会でのセミナーを全国28都道府県で実施。

2024.01.27

入居継続支援加算とはどのような加算?算定するためには何が必要?

:要約: 
2024年の介護報酬改定では、医療的ケアや施設・医療機関の連携が重視されており、特に入居継続支援加算が重要です。この加算は、質の高いケアを提供する特定施設入居者生活介護事業所に対する評価として創設されました。算定要件は、喀痰吸引などのケアが必要な利用者が全利用者の15%以上おり、介護福祉士の数が適切であることなどです。この加算を取るには、医療的ケアができる体制の整備が重要で、喀痰吸引等研修を受けた介護職員の配置が必要となります。医療的ケアの人材確保は、今後の事業所利用者の継続と社会貢献にもつながります。

本文

入居継続支援加算とはどのような加算?算定するためには何が必要?

2024年の介護報酬改定があり、中受度の医療的ケアや、介護施設と医療施設の連携が高く評価される内容となっています。

そんな中で既存の加算についても重要度をますものが多くなっています。そのような加算の一つとして入居継続支援加算があります。今回はこの入居継続支援加算についてその要件や要件を満たすためにどのような対策が必要かについて解説していきます。

入居継続支援加算とはどのような加算?

入居継続支援加算は特定施設入居者生活介護事業所、地域密着型特定施設入居者生活介護において、痰の吸引などの質の高いケアを提供する事業所に対する評価として創設された加算です。

特定施設入居者生活介護とは利用者が可能な限り自立した日常生活を送ることができるように、指定を受けて有料老人ホームや軽費老人ホームなどが食事や入浴などの日常生活上の支援や機能訓練などを提供するものです。

また地域密着型特定入居者生活介護は利用者が可能な限り自立した日常生活を送ることができるよう、指定を受けた入居定員30未満の有料老人ホームや軽費老人ホームなどが食事や入浴などの日常生活上の支援や機能訓練などを提供するものです。

入居継続支援加算の算定要件は

入居継続支援加算以下のようになっています。
加算:36単位
算定要件

  • 痰の吸引等のケアを必要とする利用者の割合が、全利用者の15%以上であること
  • 介護福祉士の数が、利用者六人またはその端数を増すごとに1名以上であること
  • 人員基準欠如に該当していないこと

上記の条件を満たすことで算定することができます。痰の吸引等のケアを必要とする利用者の割合の算出は前3カ月の末日時点の割合の平均について算出します。

入居継続支援加算を算定するために必要なことは

算定要件を見るとわかる用のこの加算を取るためには喀痰吸引を実施できる体制を整えることが最も重要となっています。

喀痰吸引は医師や看護師といった医療系の資格を持つ人が実施できるのでこれらの資格を持つ人を積極的に雇用する必要があります。
しかし医療系の資格を持つ人を多く雇用するのは有資格者を探すのが難しかったり、コストがかかったりという問題がありなかなか難しくなっています。

そこで次に考えられるのが介護職員が喀痰吸引等研修を受けることをすすめて、介護職員が喀痰吸引をできるようにするという方法です。

介護職員にとっては自分の仕事の幅が広がったり待遇の改善が見込めますし、事業者側からすると今回解説している入居継続支援加算以外にも様々な加算の算定を目指すことができます。

喀痰吸引等研修とは

喀痰吸引等研修は「痰の吸引(口腔内、鼻腔内、気管カニューレ内部)」と「経管栄養(胃ろう、腸ろう、経鼻経管栄養)」を実施することができるようになる研修です。

喀痰吸引等研修は基本研修と実地研修の2つに分かれています。

基本研修は講義と実習からなります。講義は50時間となっており、演習は項目により実施回数が決まっています。実習の内容としては、口腔内、鼻腔内、気管カニューレ内部の喀痰吸引をそれぞれ5回以上、胃ろう・腸ろう、経鼻経管からの経管栄養をそれぞれ5回以上、救急蘇生法を1回以上となっています。

この基本研修を終えると実地研修を行います。口腔内の喀痰吸引を10回以上
それ以外の喀痰吸引と、経管栄養は20回以上となっています。

基本研修と実地研修を終えれば研修終了となります。

まとめ

今回は入居継続支援加算について解説しました。高齢化が進む我が国では医療から介護へのシームレスな移行が重要になっています。そのため中重度の医療的ケアが必要な利用者に対応することが今後の報酬改定でも重要になってきます。

また、医療的ケアに対応することで今までの体制であれば事業所の利用を諦めざるを得ない人が継続して利用できるようになるなど社会に対しての貢献もできるようになります。

そのためには医療的ケアができる人員を揃えることが必要になってきます。喀痰吸引等研修を受講することで介護職員が喀痰吸引や経管栄養といった中重度の医療的ケアを要する利用者に対応できる職員として活躍することができます。医療的ケアのできる人材の確保を是非進めてください。

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本記事は発表当時のデータに基づき、一般的な意見を提供しております。経営上の具体的な決断は、各々の状況に合わせて深く思案することが求められます。したがって、専門家と話し合いながら適切な決定を下すことを強く推奨します。この記事を基に行った判断により、直接的または間接的な損害が発生した場合でも、我々はその責任を負いかねます。

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2025年に向け必要とされている
介護職員の医療的ケア。

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