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介護施設・保育園・福祉施設・在宅で
最も取得したい研修が喀痰吸引等研修

介護業界の変貌:2024年度介護報酬改定の意味とは?
著者/監修プロフィール

株式会社プレゼンス・メディカル 創業会長兼CEO今西和晃
/ Tomoaki Imanisih

医療、健康、教育、環境など、多岐にわたる分野での社会貢献を目指し、プレゼンス・メディカルを設立。日本の医療・介護分野において「技術の革新」をキーワードに、数々の新しいケアプロトコルを生み出し、業界に貢献している起業家である。M&Aやベンチャーキャピタルの分野で多数の事業を手掛け、その経験と知識を活かして、日本の介護業界にイノベーションをもたらすプレゼンス・メディカルを設立しました。
同社のCEOとしても活躍し、研修や喀痰吸引に関するコラムを通じて、事実に基づいた医療的ケアの意義や役割を啓蒙している。その知見は、今後の介護業界の発展に大きく貢献することが期待される。
2014年から500施設以上の施設経営者と直接対面を行い、現場における課題解決に向けた対談多数。公益社団法人 全国老人福祉施設協議会でのセミナーを全国28都道府県で実施。

2024.03.11

介護業界の変貌:2024年度介護報酬改定の意味とは?

2024年は介護報酬改定の年です。

介護報酬改定とは、国が定める介護サービスの報酬を見直すことです。

この改定は3年ごとに行われ、サービスの質の向上や労働環境の改善、新たなサービスの導入などを目指しています。介護報酬の改定は介護業界に大きな影響を与え、サービス提供者の経営や介護職員の待遇、利用者の負担額などに影響を及ぼします。そのため介護事業を行う事業所の経営を安定させるにはこの介護報酬改定に適応した軽々をしていく必要があります。

介護報酬改訂では、現在の我が国を取り巻く状況や介護業界における介護のあり方などから課題を抽出しそれに対応する改定が行われます。

そのため現在の社会情勢のみならず、介護業界の変化についても詳しくなることが重要です。今回は介護報酬改定にあたって、現在の介護業界を取り巻く環境がどのように変化しているのかを解説していきます。
喀痰吸引等研修

近年の介護業界の変化

介護業界は近年、急速に変貌を遂げています。その背景には人口の高齢化があります。高齢者が増え、その結果医療ケアを必要とする人が増え、介護ニーズの増大や、介護事業所による医療的ケアの提供の必要性がが増大しています。現在の介護業界は仕事量の絶対的な増加のみならず、サービスの多様化にも対応しなければならないのです。

一律的な介護から個別のニーズに応じた介護へと、一人一人の高齢者に対するきめ細かいケアが今後の介護報酬改定においても高く評価される傾向が続くと思われます。

介護業界を大きく変えたテクノロジー

近年テクノロジーやAIの進歩がさまざまな業界に影響を与えており、介護業界も例外ではありません。AIやロボット技術を活用した介護が注目されつつあります。AIやロボットを使うことで介護職員の負担を軽減し、同時に高齢者の生活の質を向上させることが可能となります。

利用者さんの情報を従来の紙での保存ではなく、データとして保存することでアクセスを容易にし、利用者さんの状況をより細かく把握することができます。持病の情報や必要なケアの情報を素早く参照すればより細やかなニーズに対応することができます。

介護ロボットの導入も介護の現場で進んでいます。

例えば、移動支援やリハビリテーション、生活動作の支援などを行うロボットが開発されています。

体に障害のある利用者さんの介助は介護職員にとって大きな肉体的な負担となっていました。この肉体的負担を介護ロボットを使って軽減することができます。利用者さんとしてもベッドからの異常の際に転倒したり、人が足りずにベッドから動かしてもらうことができなかったりといったことがなくなり、生活の質の向上が見込めます。

しかし、テクノロジーを導入・維持するためには相応のコストがかかります。今後の診療報酬の改定ではこれらのテクノロジーを導入するための支援の働きをする改定が含まれることが予想されます。

介護職員の役割の変化

人口の高齢化に伴い介護職員の役割も変化してきています。ニーズの多様化に伴い、画一的な身体ケアを行うだけでは高齢者の生活の質を十分に保てなくなってきているのです。

利用者さん一人一人の健康状態や疾患、生活習慣などを確認し、その人に合う個別のケアを行うことが求められています。

さらに医療と介護の連携も進められており、喀痰吸引などの一部の医療行為は介護職員でも研修を受けることで実施可能となっています。例えば喀痰吸引等研修を受けることで介護職員でも喀痰吸引が実施できます。医師や看護師など医療行為をできる人は限られることから増加する医療ニーズに対応できるように、研修を受けた介護職員をそろえることはますます重要になっていくことが予想されます。

まとめ

今回は現在の日本の介護業界を取り巻く環境がどのような変貌を遂げているのかについて解説していきました。

介護業界は急速に進化し続けており、その変貌は止まることを知りません。日々介護をとりまく社会情勢や環境は変化しているため介護業界自体もその変化に合わせて制度が変えられているのです。

介護報酬改定の改定に対応するためには介護業界がどのように変化してきたのか、また今後どのように変化しうるのかについて日頃から考えることが有効です。

 参考:厚労省:喀痰吸引等研修

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2025年に向け必要とされている
介護職員の医療的ケア。

2025年に向け必要とされている介護職員の医療的ケア。
介護施設・保育園・福祉施設・在宅で医療的ニーズのある利用者が今後さらに増えています。
利用者が安心した生活を過ごせるように、 喀痰吸引等の資格取得が必要です。
研修予算計画を始め、現場に寄り添った年回計画を策定し、安定的な資格取得の計画をご提案します。