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介護記録アプリとは?業務効率化をかなえるおすすめアプリをご紹介
著者/監修プロフィール

株式会社プレゼンス・メディカル 創業会長兼CEO今西和晃
/ Tomoaki Imanisih

2014年に介護施設向け研修事業を設立し、これまでに全国12,000施設以上の実績を誇ります。500以上の施設経営者と直接対話し、現場課題の解決に尽力。2023年からはAIを活用した介護保険外事業やDtoCヘルスケア事業を開始し、2027年からの世界展開に向けて精力的に活動中。業界に革新をもたらし、介護とヘルスケアの未来を切り拓いています。

2025.05.10

介護記録アプリとは?業務効率化をかなえるおすすめアプリをご紹介

要約:
介護記録アプリは、タブレットやスマートフォンを使って介護記録を効率的に入力・管理できるツールで、業務効率化や人材不足の解消を目的に注目されています。実際に導入している事業所や、導入を希望する若い世代の職員が多く、今後ますます普及が進むと考えられます。カイポケ、ケアコラボ、介護サプリなどのアプリには、それぞれ異なる特長があり、事業所のニーズに合わせた選定が重要です。導入に不安がある場合は、専門的な知見を持つ株式会社プレゼンス・メディカルのような外部の支援を活用するのも有効です。

自分の運営する介護事業所では残業が多すぎるので、どうにかして業務効率化を進めたいけれど予算がないので困っている人はいませんか?

この記事では、そんな人に知ってほしい介護記録アプリについて詳しく解説します。

介護記録とは?

介護記録とは、介護事業所が介護サービスを行った際の利用者の心身の状態とその変化、行ったサービスの内容を時系列で記録したもので、サービスの質を維持するための情報共有や、提供内容の根拠としても活用されます。

介護記録の内容やルールについては、介護サービスそれぞれの運営基準で規定されているため、一部をご紹介します。

介護サービスの種類

介護記録の内容を規定する運営基準

記載箇所

内容

訪問介護

指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準

l   第19条の12

l   第23条の4

l   第39条の22223

l   提供した具体的なサービスの内容などを記録する(第19条)

l   利用者からの依頼があれば介護記録の情報を提供しなければならない(第19条の2

l   身体拘束をする場合は、内容、時間、利用者の心身の状況、緊急でやむを得ない理由を記録する(第39条の2

l   記録は2年間保存しなければならない(第39条の23

訪問入浴介護

同上

l   第50条の4

l   第58

(第19条の内容を準用)

l   同上

訪問看護

同上

l   第68条の4

l   第732

l   第74条(第19条の内容を準用)

l   同上

訪問リハビリテーション

同上

l   第80条の4

l   第82条の2

l   第83条(第19条の内容を準用)

l   同上

通所介護

同上

l   第104条の42422423

l   第105条の3(第19条の内容を準用)

l   同上

短期入所生活介護

同上

l   第139条の32322323

l   第140条(第19条の内容を準用)

l   同上

介護老人保健施設

介護老人保健施設の人員、施設及び設備並びに運営に関する基準

l   第9条の2

l   第38条の22324

l   同上

介護老人福祉施設

指定介護老人福祉施設の人員、設備及び運営に関する基準

l   第8条の2

l   第37条の22223

l   同上

 

介護記録は利用者が望ましい介護サービスを受けるために重要な役割を果たすと言えるでしょう。

介護記録アプリとは?

介護記録アプリとは、タブレット端末やスマートフォンを用いて介護記録を簡単に入力・管理できるアプリのことを指します。

介護業界における人材不足の解消や業務効率化の観点から介護の現場におけるDXが進んできていますが、介護記録アプリもその流れの中で少しずつ導入が進んできていると言えるでしょう。

介護記録アプリ導入の現状

介護記録アプリ導入の現状について、「導入状況」「日常的に利用している職員の割合」「導入希望」の3つの観点からご紹介します。

介護記録アプリの導入状況

画像出典:公益財団法人介護労働安定センター 令和5年度介護労働実態調査結果「介護労働者の就業実態と就業意識調査 結果報告書」

2023年に公益財団法人介護労働安定センターが行った介護労働実態調査において、介護ソフトの導入状況を20,699の事業所を対象にたずねたところ、上記のような結果が出ました。

介護記録の入力においてはPC用の介護ソフトが51.9%、タブレット端末とスマートフォン用のアプリが35.0%の施設ですでに日常的に活用されています。

また介護記録アプリについては「導入してほしい」と回答した人が26.9%いたため、介護の現場におけるDXに積極的な施設では、今後優先的に導入される可能性が高いのではないでしょうか。

介護記録アプリを日常的に利用している職員の割合

画像出典:公益財団法人介護労働安定センター 令和5年度介護労働実態調査結果「介護労働者の就業実態と就業意識調査 結果報告書」

介護労働実態調査において日常的に介護記録アプリを利用しているのはどの年齢層の職員かを調査したところ、上記のような結果が出ました。

介護記録アプリを主に利用しているのは20歳~39歳までの職員で、40%以上が活用しています。

一方あまり積極的に活用していないのが60歳~75歳以上の職員です。

このことから自分が運営する介護事業所において、20歳~39歳までの年齢層の職員が多いほど介護記録アプリが受け入れられやすくなる可能性が高いと言えるでしょう。

介護記録アプリの導入希望

画像出典:公益財団法人介護労働安定センター 令和5年度介護労働実態調査結果「介護労働者の就業実態と就業意識調査 結果報告書」

介護労働実態調査においてまだ介護記録アプリを導入していない事業所で、導入してほしいと回答した人はどの年齢層が多いかをまとめたのが上記の画像です。

30歳~34歳では75.6%、35歳~39歳では73.3%の人が導入してほしいと回答しましたが、60歳以上では割合が低下していきます。

30代の職員は仕事である程度経験を積み利用者に向き合うことの大切さを知ったからこそ、介護記録よりも利用者のサポートに時間を割きたいと考えているのではないでしょうか。

 

介護記録アプリのおすすめは?

これから介護記録アプリを導入したい場合におすすめのアプリを7つご紹介します。

カイポケ

画像出典:カイポケ公式ホームページ

カイポケは株式会社エス・エム・エスが開発・運営している介護記録アプリです。

カイポケの介護記録アプリであるタブレット・スマホ記録では、居宅介護支援、通所介護、訪問介護、訪問看護、通所リハビリテーション・デイケアの5種類にサービスが分かれています。

サービスの種類

機能

無料体験

申し込み画面

居宅介護支援

l   アラート機能

l   モニタリング管理

l   提供票送付管理

l   スケジュール管理

l   支援経過作成

l   辞書機能

l   アセスメント作成・編集

l   ケアプラン作成・編集

l   利用者台帳

l   FAX送信

l   福祉用具カタログの閲覧

l   アプリ専用パスワードでのセキュリティロック

可能

無料体験フォーム|介護ソフト・介護システムはカイポケ

通所介護

l   介護記録

l   予定実績確認

l   利用者検索

l   記録と加算の連動

l   カメラ

l   テンプレートからの入力

可能

無料体験フォーム|介護ソフト・介護システムはカイポケ

訪問介護

l   スマホでの訪問記録作成

l   シフト作成(PC、スマホ連動)

l   利用者情報や過去の訪問記録の閲覧

l   予定外の訪問時の記録

可能

無料体験フォーム|介護ソフト・介護システムはカイポケ

訪問看護

l   訪問予定と電子カルテの連動

l   記録書Ⅱの作成

l   オンコール対応の記録

l   バイタルグラフの閲覧

l   写真登録とタグ付け

l   音声入力

l   利用者情報と過去の記録の閲覧

l   支援経過作成

l   訪問看護記録と実績の連動

可能

無料体験のご相談|カイポケ訪問看護

通所リハビリテーション(デイケア)

l   来所予定リストと来所実績リストの確認

l   入浴加算対象マーク

l   記録と実績の連動

l   カメラ

l   項目内容のカスタマイズ

l   一括入力

l   介護記録・バイタルの閲覧

l   様式の閲覧

l   居宅訪問記録

l   注意事項登録

l   操作ガイド

可能

無料体験フォーム|介護ソフト・介護システムはカイポケ

2025年4月現在、どのサービスでも無料体験を申し込むことができるため、自分の介護事業所において使い勝手がよいかどうかを試してから本格的な導入を考えるとよいでしょう。

カイポケの介護記録アプリは複数の介護サービスを運営していて、それぞれのサービスに合わせた機能を持つ介護記録アプリを使いたい事業所におすすめです。

参考:カイポケ公式ホームページ

carecolLabo

画像出典:ケアコラボ公式ホームページ

ケアコラボはケアコラボ株式会社が開発・運営するクラウド型の記録システムで、PC・タブレット端末・スマートフォンいずれの端末からも使うことができます。

ケアコラボの機能は以下の通りです。

  • ケース記録が作成でき画像や動画も活用可能
  • バイタル記録
  • プロフィール管理
  • 生活リズムの管理
  • 計画書の作成
  • チームタイムラインの共有
  • 申し送り

すべての機能は1週間の無料体験中にあらかじめ使ってみることができるので、導入後にほしい機能がないといったミスマッチを予防できます。

初期費用は無料で、職員1名あたりの利用料金が税込968円とわかりやすい料金設定となっています。

またケアコラボはIT導入補助金2025に採択されたため、サービス利用料の1/2または2/3(最大150万円)が補助金として支給されます。

ケアコラボは介護記録アプリをなるべく費用をおさえて導入したい介護事業所におすすめです。

参考:ケアコラボ公式ホームページ

介護サプリ

画像出典:介護サプリ公式ホームページ

介護サプリは、株式会社介護サプリが開発・運営するPC、iPad、スマートフォンで使うことのできるケア記録アプリです。

導入実績のある介護サービスは以下の通りです。

サービスの分類

サービスの種類

入居系

l   グループホーム

l   住宅型有料老人ホーム

l   介護付き有料老人ホーム

l   サービス付き高齢者向け住宅

l   介護老人福祉施設

l   介護老人保健施設

l   軽費老人ホーム

l   ケアハウス

l   介護医療院

通所系

l   通所介護

l   短期入所生活介護

l   小規模多機能型居宅介護

l   訪問看護

l   障がい福祉サービス

また介護サプリでできることは次の通りです。

  • 介護記録
  • 介護記録の連絡ノート、CSVデータでの出力
  • 介護記録のLINE連携による家族への共有
  • お薬情報のQRコードからの登録
  • お薬情報の自動更新(調剤薬局での手続きが必要)

iPadやスマートフォンがあればホームページからデモモードで操作体験ができ、最大1か月の無料お試し期間があるため使い方を理解してから導入することができます。

利用料金はiPad1台につき月額5,500円ですが、PCやスマートフォンから介護記録を入力したい場合と、連絡ノートを出力したい場合はオプション料金がかかるため詳細をホームページで確認しておきましょう。

介護サプリは家族や薬局とも連携しながら介護サービスを提供したい介護事業所におすすめです。

参考:介護サプリ公式ホームページ

Blue Ocean

画像出典:Blue Ocean system公式ホームページ

Blue Ocean systemは株式会社ブルーオーシャンシステムが開発・運営する記録管理システムで、PC向けのBlue Ocean NoteWindows用タブレット端末向けのBlue Ocean Tabletios用端末向けのBlue Ocean Pad3種類があります。

Blue Ocean TabletとBlue Ocean Padでできることは以下の通りです。

端末の種類

できること

Blue Ocean Tablet

l   ケアプランと支援計画の作成

l   24時間総合ワークシートの表示

l   チェック表の入力

l   訪問スケジュールの表示と実績、記録の入力

l   各種帳票(事故報告書・ヒヤリハット・看護サマリー・ケアマネ報告書など)の作成

l   個別ケース記録管理

Blue Ocean Pad

l   ケアプランと支援計画の作成

l   24時間総合ワークシートの表示

l   訪問スケジュールの表示と実績、記録の入力

l   各種帳票(事故報告書・ヒヤリハット・看護サマリー・ケアマネ報告書など)の作成

l   個別ケース記録管理

l   Siriによる音声入力

Blue Ocean systemは問い合わせから本格稼働まで1か月半~2か月程度の時間をかけて、手厚い導入支援を以下の流れで行うのが特徴的です。

項目

概要

運用環境構築支援

l   介護事業所の情報を基にシステムを構築し、システムを起動するためのライセンスキーを発行する

l   Microsoftストアからアプリをインストールする

導入支援サービス(オプション)

l   介護事業所の使い方に応じたカスタマイズを行う

l   運用方法を確認し帳票や一覧表を設計の上作成する

操作研修サービス

l   管理者向けの研修と現場職員向けの研修を行う

l   介護事業所の目指したい運用に合わせた操作方法を提案する

運用支援サービス(オプション)

l   システムを運用した後に発生した課題を解決するために、定例会やフォローアップ訪問を行う

システム保守サービス

l   導入後の保守・サポートを行う

Blue Ocean systemは管理者と職員双方が端末操作に不慣れでも、それを乗り越えて介護記録アプリを導入し、業務を効率化したいと考えている介護事業所におすすめです。

参考:Blue Ocean system公式ホームページ

c-report

画像出典:c-report公式ホームページ

c-reportは、株式会社エタンセルが開発・運営するPC、タブレット端末、スマートフォンで使える介護記録アプリです。

c-reportには以下のような機能があります。

項目

概要

ケアチェック

l   行ったケア内容の確認

l   今から何のケアをするかの確認

l   当日の予定確認

記録作成と確認

l   バイタルの記録

l   水分摂取量の記録

l   食事摂取量の記録

l   口腔ケアの記録

l   服薬チェック

l   ヒヤリハット報告

l   事故報告書の作成

l   リハ実施計画の作成

一覧や帳票

l   個別記録一覧

l   帳票リハビリ実施計画書一覧

l   帳票ヒヤリハット一覧 

l   項目グラフ事故報告一覧

導入にかかる料金は初期費用が55,000円で固定されていますが、月額費用は施設の定員とオプションの内容によって変動するため、詳細はホームページの「料金プラン」のページで確認しましょう。

c-reportは現場に合ったシンプルな機能の介護記録アプリを使いたい介護事業所におすすめです。

参考:c-report公式ホームページ

けあピアノート

画像出典:けあピアノート公式ホームページ

けあピアノートは株式会社シーディアイが開発・運営する訪問介護に特化した介護記録アプリです。

けあピアノートには次のような機能があります。

機能の分類

機能の種類

概要

基本機能

ヘルパーとのコミュニケーション機能

l   ルート表

l   シフト作成と変更

l   実績確認

l   サービス提供責任者からの指示

l   ヘルパーからの報告

l   移動・経費情報入力

管理・設定機能

l   ユーザー管理

l   サービスコード設定

l   事業所管理

l   実績管理

l   スタッフ管理

l   お客様管理

オプション機能

l   けあピアノートplus

l   申し送りコメント入力

l   シフトCSV作成支援

l   帳票・データ出力

導入にかかる料金は初期費用が1契約拠点あたり40,000円、基本機能が1契約拠点あたり5,000円ですが、オプション機能や操作説明会の開催、導入支援の有無でかかる費用が変動するため、料金ページで確認し、必要あれば問い合わせをしましょう。

けあピアノートは訪問介護を行っており、必要な機能だけを絞って使いたい介護事業所におすすめです。

参考:けあピアノート公式ホームページ

介護記録アプリの選定に迷っている方はご相談ください

介護記録アプリの選定に迷っている方は株式会社プレゼンス・メディカルにご相談ください。

介護記録アプリも含めたITサービスは加速度的に進化していくため、介護の現場で働く皆さんがそれについて1から勉強し、事業所に適したサービスを選ぶのはなかなか難しいことと言えます。

しかし株式会社プレゼンス・メディカルでは「介護×テクノロジーで業界課題を解決」をキャッチコピーとして掲げ、AIIT技術を活用した介護現場の課題解決に積極的に取り組んでいるため、介護事業所さまの現状をヒアリングし、適切なサービスを選べるようサポートできます。

将来的には介護記録アプリだけではなく、AIも活用して更に効率化し利用者さまへのサービス向上につなげたい方は、次のページもごらんください。

FUNCTIONS&PRODUCT | 喀痰吸引等研修の講習・資格・介護・福祉の研修実績|株式会社プレゼンス・メディカル

まとめ

介護記録アプリは、スマートフォンやタブレット端末を活用して、介護現場での記録業務を効率的に行えるようにするツールです。多くの介護事業所では、紙での記録からデジタル化へと移行することで業務時間を短縮し、利用者対応に専念できる環境づくりを進めています。導入状況を見ると、若年層を中心に高い関心があり、特に30代の職員からは「記録作業を効率化して利用者に向き合いたい」という声が多く挙がっています。カイポケやケアコラボ、介護サプリなど各種アプリには、機能や料金に違いがあるため、自社の業態や規模、職員のITリテラシーに応じた選定が重要です。また、導入や運用に不安がある場合は、ITや介護に精通した支援企業のサポートを受けることで、スムーズな定着と業務改善が期待できます。


本記事は発表当時のデータに基づき、一般的な意見を提供しております。経営上の具体的な決断は、各々の状況に合わせて深く思案することが求められます。したがって、専門家と話し合いながら適切な決定を下すことを強く推奨します。この記事を基に行った判断により、直接的または間接的な損害が発生した場合でも、我々はその責任を負いかねます。

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2025年に向け必要とされている
介護職員の医療的ケア。

2025年に向け必要とされている介護職員の医療的ケア。
介護施設・保育園・福祉施設・在宅で医療的ニーズのある利用者が今後さらに増えています。
利用者が安心した生活を過ごせるように、 喀痰吸引等の資格取得が必要です。
研修予算計画を始め、現場に寄り添った年回計画を策定し、安定的な資格取得の計画をご提案します。