介護労働講習とは?カリキュラムから取得できる資格まで詳しく解説
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要約:介護労働講習とは、ハロートレーニングの一つとして介護職に必要な知識・技術・実践力を学べる無料の職業訓練です。介護福祉士実務者研修を含む充実したカリキュラムに加え、実技や就職支援、施設見学も行われます。本記事では、介護労働講習の概要や注目される背景、カリキュラム、修了者を採用するメリット、就職先での働きぶりを確認する方法まで詳しく解説します。
介護労働講習を修了した人がハローワークからの紹介で面接に来たけれど、どんな内容を学んできた人なのかがよくわからず採用するかどうか迷っている人はいませんか?
この記事では、介護労働講習のカリキュラムから取得できる資格まで詳しく解説します。
介護労働講習とは?

介護労働講習とは、雇用保険法などに基づくハロートレーニング(求職者を対象とした無料の職業訓練制度)の1つで、介護職として働くのに必要な基本的な知識・技術・実践力を身に着けることができる講習です。
介護労働講習は公益財団法人介護労働安定センターが、質の高い介護人材の育成を目的とし、全国47都道府県すべてで年1回実施しています。
介護労働講習の講義概要は以下の通りです。
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項目 |
概要 |
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講義内容 |
※通学講習はすべて出席が必要 ※一部科目はオンライン受講 ※オンライン受講が難しい場合は講習会場での受講可能 |
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受講対象者 |
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受講料など |
※テキスト代12,650円(税込)、講習保険料3,150円、振込手数料、実習のための健康診断料、自宅でのオンライン受講のための機器、通信環境と通信料が別途必要となる ※マスク、タオル、エプロンなど個人で使用する物は衛生面から個人で準備する必要がある |
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講習期間 |
※夏季休校日は各コース原則、2026年8月8日~8月16日 |
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募集期間 |
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募集定員 |
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介護福祉士実務者研修とは介護職員初任者研修の上位資格であり、介護職の専門性を高めるための450時間の教育プログラムで、修了すると介護福祉士国家試験の受験資格を得ることができます。
介護労働講習では実務者研修に加えて通学講習105日間があり、そのすべてに出席する必要があるため、修了した人は介護についての知識をかなりしっかりと身につけられることがわかります。
参考:公益財団法人介護労働安定センター「介護労働講習(実務者研修を含む)」
介護労働講習が注目される背景
介護労働講習が注目される背景には、どのようなことがあるのでしょうか。
3つご紹介します。
国がリスキリングを推奨しているため
日本では、社会経済環境が大きく変化する中で、企業と労働者個人の継続的な成長を目的としたリスキリングを推奨しています。
リスキリングとは、新しいスキルや知識を習得して別の職務や業務に対応できるようになることです。
リスキリングをしたい人が使える国の制度には以下のようなものがあります。
介護労働講習もハロートレーニングに含まれているため、リスキリングを目的とした講習の1つであるとも言えるわけです。
例えば今まで介護業界以外で働いてきた人が、介護労働講習を受けて介護事業所や介護施設に新しく就職したり、介護施設で長く介護福祉士として働いてきた人が看護師の資格を取得して訪問看護の仕事に携わったりといったことが介護業界におけるリスキリングにあたります。
このことから、質の高い介護人材の育成を目的とする介護労働講習は、リスキリングして介護業界で働きたい人たちにとって注目の講習だと言えるでしょう。
介護業界が人手不足のため

画像出典:厚生労働省社会・援護局「介護人材確保の現状について」
2025年6月に厚生労働省社会・援護局が公表した「介護人材確保の現状について」の資料内では、2022年度の介護職員数が約215万人であるのに対して、2026年度の介護職員の必要数は約240万人、2040年には約272万人に達するとの推計結果が公開されました。
またこの推計結果から、2026年には約25万人、2040年には約57万人の介護職員が不足すると予想されているのです。
介護業界では早急な人材不足への対策が求められますが、介護職員は利用者の命を預かる存在である以上、深い専門知識とスキルが求められます。
このことから、介護業界への就職を希望する人が介護の現場で必要な知識をしっかりと習得してから、介護業界の人材不足を補う存在となれる介護労働講習に注目が集まるのは、納得のいく結果だと言えるでしょう。
介護福祉士実務者研修が修了できるため

画像出典:厚生労働省 介護福祉士養成施設等における「医療的ケアの教育及び実務者研修関係」 「制度改正の概要」
介護労働講習には介護福祉士実務者研修における450時間の研修が含まれるため、修了すると介護福祉士実務者研修の資格が取得できます。
介護福祉士実務者研修を修了すると上記画像にも記載がある通り、介護福祉士養成施設における2年以上の養成課程での到達目標と同等の水準の介護提供能力を得られます。
人手不足を解消したいものの一定以上のスキルが必要とされるため、未経験者の受け入れがなかなか難しい介護施設や介護事業所にとって、介護福祉士実務者研修の有資格者は前向きに採用したい人材と言えるでしょう。
このことから、介護福祉士実務者研修の資格を取得した上にさらに介護について実践的な知識を身につけられる介護労働講習には注目が集まるわけです。
介護労働講習のカリキュラム

介護労働講習の学習内容は「講義と演習」「介護技術」「実践講習」の3つにわかれており、スクーリング時の科目と時間数についてはホームページで次のように公開されています。
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科目 |
時間数 |
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1人間の尊厳と自立 |
5時間 |
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2社会の理解Ⅰ |
5時間 |
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3発達と老化の理解Ⅰ |
10時間 |
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4介護の基本Ⅰ |
10時間 |
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5介護の基本Ⅱ |
20時間 |
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6認知症の理解Ⅰ |
10時間 |
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7認知症の理解Ⅱ |
20時間 |
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8コミュニケーション技術 |
20時間 |
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9生活支援技術Ⅱ |
30時間 |
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10介護過程Ⅲ・介護過程Ⅲ(実技) |
45時間 |
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11医療的ケア |
50時間 |
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12医療的ケア【演習】 |
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スクーリングでは介護の基本から難易度の高い医療的ケアまで幅広く学びを深めることができるとわかります。
介護労働講習の学習内容について、「講義と演習」「介護技術」「実践講習」の3つにわけてご紹介します。
講義と演習
介護労働講習では、講義形式(スクーリングにおける座学と一部オンライン講習)の授業により、介護を行うための基本的な知識を学びます。
講義には以下のような内容が含まれます。
- 介護の基本(スクーリング)
- 認知症の理解(スクーリング)
- コミュニケーション技術(スクーリング)
- こころとからだのしくみ
また演習形式の授業も行います。
演習形式の授業で行われる科目の1つに医療的ケアがありますが、医療的ケアとは病院以外の家庭や学校、福祉施設などで日常生活を送るために継続的に必要な医療行為のことです。
近年介護保険法が改正され、医療従事者だけではなく介護職員も研修を受ければ一定の医療的ケアを行うことが可能となりました。
介護施設や介護事業所にとっては医療的ケアを行える人材を雇用することで、競合他社との差別化につながるという大きなメリットがあります。
そのため、現状医療的ケアができる人材が少ない介護施設や介護事業所には、介護労働講習を修了した人を採用することで医療的ケアを行える人材を増やしていくという戦略もおすすめです。
介護技術
介護労働講習では、座学と実技演習で介護技術を学びます。
介護技術とは利用者の生活を安全に支え、利用者と介護者双方の負担を軽減するための知識と技術の総称です。
身体介護を行う場合、利用者を支える上で介護者の身体には一定の負荷がかかります。
利用者が安心して介護者にサポートを受け、介護者が安全にケガをせずに身体介護を行うためには、介護者が介護技術を身に着けておく必要があります。
介護技術では例としてボディメカニクス(日本語で「身体力学」と訳され、骨格・関節・筋肉・神経が連動して身体を動かす仕組みを力学的に分析し、最小の労力で最大の効果を引き出す姿勢や動作の原理のこと)などを学ぶことが可能です。
介護施設や介護事業所にとっては、介護事故を起こすのが大きなリスクとなりますが、介護技術を学んだ介護職員を増やすことで、そのリスクは軽減されるでしょう。
実践講習
介護労働講習では、実践講習として就職支援や施設見学を行います。
就職支援の例として、介護労働講習の修了生や現場の介護職員から実践的に働き方やキャリアアップの方法を学ぶといった時間が設けられているのです。
また、施設見学では直接介護施設や介護事業所から現状や働き方についてガイダンスを受けられるため、入職後のミスマッチが起こりにくくなっています。
介護施設や介護事業所で採用活動を行う上で、採用直後の離職はコスト面においても業務上でもダメージが大きいと言えますが、介護労働講習の修了生を採用すると、そのようなリスクを避けられる可能性が高まるでしょう。
介護労働講習の修了者を採用するメリット
介護労働講習の修了者を採用するメリットは次の通りです。
- 幅広い年齢層の修了者が存在するためニーズに合った人材が選べる
- 修了者の就職率が90.7%と高い
- 受講対象者が介護業界への就職を希望する人なのでミスマッチが防げる
- 学習内容に介護福祉士実務者研修が含まれているため介護福祉士取得に向けて前向きな人材を採用できる
- カリキュラムに医療的ケアが含まれるため競合他社との差別化につながる
介護施設や介護事業所において介護労働講習の修了者を採用することは、単なる人手不足の解消だけではなく、自分の運営する施設や事業所で長期に渡って前向きに働き続けてくれる人材に投資することにもつながるでしょう。
介護労働講習修了者の就職先での働きぶりを知るには?
介護施設や介護事業所を運営する人の中には、介護労働講習の修了者が実際には就職先でどのように働いているのかをあらかじめ知っておきたいという人もいるのではないでしょうか。
公益財団法人介護労働安定センターのホームページには、「介護労働講習コース一覧」というページがあります。
そのページには各都道府県別に「講習風景」というPDFが掲載されており、誰でも以下の内容を確認できます。
- 修了生の記念写真
- 介護労働講習を受けての感想
- 講習風景の画像
- 介護労働講習の修了生の就職後のインタビュー
- 修了生の就職先(事業主)からのコメント
修了生のみのインタビューではなく、事業主からのコメントも資料化されているため、自分の運営する介護事業所や介護施設のある都道府県の資料だけではなく、他の都道府県の資料も見てみると修了生の働きぶりがより明確に浮かび上がるでしょう。
より自分の運営する介護事業所や介護施設のニーズに合った人材を採用したいと考えている人は、あらかじめ上記のページを確認することをおすすめします。
参考:公益財団法人介護労働安定センター「介護労働講習コース一覧」
介護労働講習の修了者に長く働いてもらいたい方は株式会社プレゼンス・メディカルにご相談ください

介護労働講習の修了者に長く働いてもらえる環境を整えたい方は、株式会社プレゼンス・メディカルにHご相談ください。
株式会社プレゼンス・メディカルでは介護・福祉業界で働くすべての人材の働きやすさと満足度の向上、離職率の低下を目指し、次の取り組みを支援しています。
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項目 |
概要 |
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働きやすさを重視した環境づくり |
一人ひとりが個々のニーズに合わせて働ける環境を整え、ワークライフバランスの実現をサポートする |
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働きがいの向上とキャリア支援 |
介護職員に対し意識調査を実施した上でスキルアップのための研修や、多様なキャリアパスの設計を提案する |
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チームの定着率と生産性の向上 |
働き方改革を推進し、職員のモチベーションとチームの一体感を高めることで、離職率の低下と生産性の向上を実現する |
具体的には、以下のコンサルティングサービスを展開しています。
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項目 |
概要 |
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女性のキャリア継続支援コンサルティング |
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勤務時間の柔軟化コンサルティング |
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育児・介護支援プログラムの導入 |
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女性の管理職・リーダー候補向けメンター制度の導入 |
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ハラスメント防止と心理的安全性の向上 |
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多様な人材のための採用・定着支援 |
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多文化共生のためのコミュニケーション・トレーニング |
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公正・公平な人事評価制度の再構築 |
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個々のキャリアパスとスキルアップ支援 |
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多様性を活かしたチームビルディング |
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介護・福祉業界に特化した採用コンサルティングを行い、人事採用・育成のパートナーとなる存在をお探しの方は、次のページからお問い合わせください。
お問い合わせ | 喀痰吸引等研修の講習・資格・介護・福祉の研修実績|株式会社プレゼンス・メディカル
まとめ
介護労働講習とは、雇用保険法などに基づくハロートレーニング(求職者を対象とした無料の職業訓練制度)の1つで、介護職として働くのに必要な基本的な知識・技術・実践力を身に着けることができる講習です。
この記事も参考にして、ぜひ積極的に修了生の採用を行ってみてください。
※本記事は発表当時のデータに基づき、一般的な意見を提供しております。経営上の具体的な決断は、各々の状況に合わせて深く思案することが求められます。したがって、専門家と話し合いながら適切な決定を下すことを強く推奨します。この記事を基に行った判断により、直接的または間接的な損害が発生した場合でも、我々はその責任を負いかねます。

